第26回日本救急医学会九州地方会を熊本で開催させていただくことになりました。熊本での開催は2013年6月以来、9年ぶりとなります。役員および会員の皆様に心より感謝申し上げます。
近年、国内では様々な自然災害が発生するとともに、令和2年には新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生し、地域の救急医療体制にも大きな影響が及んでいます。さらに高齢化社会に伴う救急搬送の問題点も指摘されています。救急医療の危機ともいえる現状を乗り越えるために、多職種・多機関の連携がさらに重要と考えられます。そこで、今回は、「多職種連携で救急医療の危機に挑む」をテーマに、救急医療に関する最新情報や様々な課題について多職種で議論し情報発信していただこうと考えています。特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題などを予定しており、熊木県の評議員の皆様にプログラム委員としてご協力いただきます。
なお、九州地方会としては3年ぶりの現地開催を目指していますが、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によってはWeb開催も考慮しています。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
平成28年熊本地震に続き、令和2年7月豪雨災害で県内は大きな被害を受けましたが、被災地の復旧・復興も進んでいます。会場の熊本城ホールは令和元年10月にオープンした新たなコンベンション会場で、ショッピングモール(サクラマチ熊本)が隣接するとともに、熊本城も徒歩圏内にあります。さらに、JR熊本駅周辺の再開発も進み、令和3年4月には新たな駅ビルが完成して商業施設(アミュプラザくまもと)の営業も始まりました。創造的復興(Build Back Better)を目指して復興を続ける熊本の様子をご覧いただければ幸いです。
熊本から救急医療に関する新たなエビデンスの発表や、有意義な議論を行っていただければ幸いです。皆様のご参加を心からお待ちしています。